熱い夏が終わり涼しい風が吹き始めた九月の初旬に、秋の訪れとともに福岡市東区の筥崎宮では、放生会がはじまります。
放生会は生きとし生きるもの生命をいつくしむお祭として、千年の昔から続いています。
元々は捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教的意味合いがありました。
4世紀頃に成立したと見られる仏教経典のひとつ、法華経・仁王経とともに護国三部経のひとつに数えられる、『金光明最勝王経』によると、お釈迦様の前世であった流水(るすい)長者が、大きな池で水が涸渇して死にかけた無数の魚たちを助けて説法をして放生したところ、魚たちは三十三天に転生して流水長者に感謝したという説話が説かれている事が放生会の基となっていると言われています。
そうした経緯から放生会は日本中の他の神社でも行われていて、特に京都府の石清水八幡宮のものも有名です。
福岡では福岡市東区の筥崎宮の「放生会」が有名で「ほうじょうや」と呼ばれています。
ガラスでできた音が出る笛のようなビードロ、"博多ちゃんぽん"の販売や、毎年限定で販売される手作りのおはじきはとても人気が高く、数日前からの夜を徹して列に並ぶ参拝者が居る程です。
博多三大祭りにも数えられ、古くは博多の各町内が着物やごちそうを持ち寄り「幕出し」といわれる大宴会に興じていました。
祭り期間中は参道一帯に500もの露店が立ち並び、百万を数える参拝者でにぎわう九州随一の秋祭りです。
おはじきや、博多チャンポンなど限定で稀な道具を手に入れたい場合、博多の秋やお祭りを満喫したい場合の長期の滞在には、ウィークリーマンションを利用してみては如何でしょうか?